大阪・西成のとある高校の卒業式。屋上でサボっている高村幸也(渋谷すばる)とは反対に、卒業生代表で答辞を読む葉山虎太郎(村上信五)。そんな虎太郎に声援を送っているのが西田華子(大竹しのぶ)だ。華子は夫の死後、従業員の庄内(六平直政)らと西田製作所を営みながら、事情があって親と暮らせない子供たちを引き取り里親をしている“名物オカン”。現在は実子の紀世子(戸田恵梨香)と里子である幸也と虎太郎、他に幼い3人の里子たちと暮らしていたが、幸也と虎太郎は卒業・就職を機に、ひとり暮らしを始める。 そんな西田家に児童相談所職員の長谷川照雄(大杉漣)と永坂万梨子(石田ゆり子)が、父親のトラブルが原因で身寄りのない入江敦史(加藤清史郎)を連れてやってきた。知らない大人に囲まれ不安な敦史は、冷蔵庫の食べ物を食い散らかしたり、わざと食器を割ったりと反抗するが…。 一方、飲食店...