カスミ(原田知世)は離婚歴があり、高校生の息子と二人暮らし。富裕層向けの配達クリーニング店で懸命に働き、何とか生計を立てていた。ある日、カスミは配達先で、ユーリ(斎藤工)というデザイナーの男に出会う。カフェの内装から家具、小物に至るまで、あらゆるもののデザインに挑戦し、その世界で若手No.1と目される存在。彼は、なぜかカスミに馴れ馴れしく、ちょっかいをかけてくる。カスミは当初は警戒するが、やがて、彼が根は純粋な人物である事を知り、惹かれてゆく。しかしユーリには、いろいろと謎めいた部分があった。彼はすでにマホ(山口紗弥加)という女性と関係を持っていたし、師匠である世界的デザイナー・深見ヨシタカ(奥田瑛二)に対しては、なぜか絶対服従だった。 ある日カスミは、ユーリが自分にとっての“運命の人”だったのでは、と気づく。それは、カスミが今も心のよりどころにして...